Second In the good afternoon

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チャラ、チャラ、チャラチャチャチャチャ〜♪

抜き足差し足忍び足でコソコソとキッチンで動く一つの影。

  

 

「…ダンテ?」

 

びくぅ!!

 

うはっ!?…かッ、カイリさん…」

 

怪しげな足取りでうろついていたのはダンテだった。
その手の中には瓶のミルクが一本。

 

「あれ?どうしたの?おなかでも空いた?何か作ろうか?」
「いっいや大丈夫っス!!じゃっ!!」
 

 
有合わせで何か作ろうと冷蔵庫を開けて探ってみる。
しかしダンテはミルクを後ろに隠してさっさとキッチンを出て行ってしまった。

 

「…怪しい…」

 

考え込むポーズを取り、探偵っぽくダンテの後をつける事にした。
 

 

 

  

  

 
 
 
 
「…おい、何をしている?」

 
「しーっ!!しーっ!!」

 

気付かれないように一定の距離を保ちながらダンテを追跡していたら、ワイズに出くわした。
  
あぁもう!!ここでばれたら元も子もないんだから静かにしててよね!

  
 
「は?アイツを…追ってる?…変な趣味だな。」
 

 
先日、地下図書室に一緒に閉じ込められてから距離が近くなったと思う。
 

…ちょっと嬉しい。

 

「違うわよ!ちょっと怪しかったから何かと思って…っていないし!!」
 

 
一瞬の隙をつかれ(?)ダンテを見失ってしまった。
広すぎる屋敷が仇になったわ…
 

 
「ちょっとー!!見失っちゃったじゃないのよ!!」

「俺のせいかよ!?」
 

 
急にやってきたワイズに矛先を向けてる。
彼は「は?」といった明らかに理解できていない表情をしている。
 
…まぁアンタが悪いわけじゃないんだけどさ…
 
 

「しょうがない…あとで直接本人にきいてみよ。」
 

 
仕方がないのでその場は諦めてワイズと一緒にキッチンへとUターンした。
 
 
 
 

 

 

 

 

 
「で、ダンテ。さっきどこ行ってたの?」

 
「えっ?!」

昼食の時間になりグラタンを頬張るダンテに私はズバリと聞いてみた。
いかにも何かを隠してる風だわ…
 

 
「やっ…な、なんでもないッスよ…」

 

 
「…怪しい。」

 

  

ツツツと目を逸らして首を動かすダンテ。

頬張る口を一生懸命動かしているダンテ。

 

…怪しいわ…

 
どうやら白をきるらしい…

 
トレーを抱えながら疑いの目をこれでもかと向けてやる。
 

 

 
「なーにぃ?またダンテ変な事したの?」
「違うってぇの!!」

 

リンゴをフォークで刺しながら横からアルフさんが入ってくる。
なんだか本当にこの人はいつも楽しそうだわ…
 

 
「あ、もしかして女の子とデートかい?いやぁ若いっていいなぁ〜昼にデートなんて健全健全♪」
「お前の頭ん中が不健全なだけだろ!!」
 
「その前にこいつ彼女いないだろ・・・」

 

一人で盛り上がっているアルフさんをダンテとそれ横目に見ている
サラダを山盛りにしたワイズが冷静に突っ込む。

もう定番の光景よね…
 

 

 
「ったく、もういいだろっ!ごっそーさん!美味かったッ!!」

  

 

早口でまくし立てるとダンテはガチャガチャ音を鳴らせながら自分の食器をキッチンまで持って行った。

 

  

「ふふっ…どうされたんですかね。」

 

 

上品にパンを口に運ぶクリスさんは何かを知っているかのように小さく微笑んだ